静岡市葵区 Y様邸 屋根改修工事
2020年9月29日更新
Y様からは雨漏りのご相談でお電話をいただきました。
以前他の業者さんに修理をお願いされていましたが、雨漏りがまだ続いていたそうです。
屋根はきれいな色の陶器瓦葺きです。
独特のつやがあって、とてもすてきですね!
陶器瓦は、粘土瓦の一種です。粘土を瓦の形に成型し、そこに釉薬(うわ薬)を掛け、
窯の中で高温にして焼き上げた瓦のことを陶器瓦といいます。
和風、スパニッシュ風など、色々な形状があります。
陶器瓦に見られる代表的な3つの特徴は・・・
①陶器瓦の寿命は半永久
古代の陶器が発掘されることがありますね。
陶器製であるということは、強い衝撃が加わらない限り、その寿命は半永久的です。
②メンテナンスが不要
瓦の表面にある釉薬がガラス質になっているので、水を弾きます!
そのため雨水が浸透することがありません。
長い年月を経ても、美しい状態を保つことができます。
③色が豊富に選択できる
釉薬を変化させることにより、色や自在に変更することができます。
専門の瓦工房では、65色以上から選ぶことができます。
ガラス質でカラフルな色合いが特徴です。
さて、Y様邸の瓦ですが、昔ながらの土葺き(つちぶき)工法で載せられていました。
杉皮を敷いた上に土を載せ、その上に瓦を葺く方法です。
今ではほとんど使わない工法ですが、
昔は大量の土によって瓦を固定させ、屋根の重量が大きくなることで
建物が安定するメリットがありました。
今回は部分的な改修をすることになったので、
改修部分の瓦を外していきます。
また、瓦の下の土も取り除いていきます。
屋根の端部に針金がついていますが、瓦を固定するためのものです。
土をきれいに取り除いたら、ルーフィングをしていきます。
防水性のシートを敷くことで、雨水の浸透を防ぎます。
それから瓦を戻し、コーキングをします。
瓦を固定するために、端部の瓦だけビス止めしていきます。
(ビス止めするために木材で下地の強度をあげてあります)
瓦は組みながら並べられているので、端だけ固定してあげれば
中央の瓦も固定され、飛んだりすることはありません。
雨漏りによる屋根修繕工事は半日で完工となりました。
Y様、ありがとうございました!